苦手意識を持たれない対応を

看護師にとって非常に厄介な問題の一つが患者さんが病院嫌いになってしまうことです。
対応が悪かったせいで病院に嫌悪感を持つようになってしまっては、病院全体の評判を落としてしまう場合もあります。
ですが、病院が嫌いになる要因は対応だけではありません。

その一つが環境的な問題です。
入院生活を送っていると、どうしても閉塞的な環境で過ごさなければなりません。
こうした退屈な日常に飽き飽きしてしまうこともよくあるのです。
患者さんは外に出ることが出来ませんから、人と接触する機会も減り、ふさぎがちになってしまうことも多いです。
加えて、治療には短期的に体に負担を強いる場合があり、そういった事柄が心の闇に繋がって病院が嫌いになってしまう患者さんもいるでしょう。

この他にも、もっと直接的な痛みがあります。
注射などが原因で病院が嫌いになってしまうといった場合もあります。
直接体に針を刺す注射は、治療の際に頻繁に行われる医療行為ですが、強い痛みを伴う行為です。
その痛みから大人でも嫌がる人は多く、子供であればなおさらストレスになってしまうでしょう。
最近では痛みを感じにくいタイプの注射器が開発されていますが、それでも、体に異物が入ってくるという不快感は消えません。

こうした病院で発生する心の闇に対処するのも看護師の重要な役割と言えるでしょう。
病院といっても一つの商売であり、患者がもう一度訪れたいと考えてもらえるのは重要です。
患者さんが病院に対して苦手意識を待たないようにするというのは、健康に対しても深い意味を持っているのです。